【社員インタビュー#11】計算環境を支えるエンジニアリングチーム
- NABLAS
- 7 日前
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日々、AI技術の研究や開発を行うNABLASですが、社内には、その足元をしっかりと支えてくれている存在がいます。それが計算環境の構築・運用からアプリケーション開発まで幅広く担うソフトウェアエンジニア、「エンジニアリングチーム」です!
今回はそのチームに所属する吉開拓人さんに、チームの紹介から業務のやりがい、今後についてお話を伺いました!
所属しているチームについて教えてください。
NABLASには、AI領域の研究者や技術者だけでなく、計算環境の構築・運用やアプリケーション開発などを担当するソフトウェアエンジニアがいます。そのソフトウェアエンジニアが所属するのが、「エンジニアリングチーム」であり、私もそのチームに所属しています。
多くのAI企業では、GPUを利用する高度な計算機環境(HPC環境)を利用しており、計算環境はAI企業の競争力を決める、重要なインフラだと思っています。エンジニアリングチームが使い勝手の良い、効果的な計算機環境を整備すれば、リサーチャーたちが次々に良いモデルを構築したり、実験したりできますが、逆に設計が悪いと、使い勝手の悪いシステムになってしまったり、大量のコストが発生することもあります。そのため、会社全体の収益性に対する影響も大きい業務なので、責任も強く感じます。
主な業務について教えてください。
僕たちが取り組んでいる主な業務は以下の通りです。
科学計算環境の構築・運用(リサーチャー向け)
アプリケーション開発
オフィスインフラの整備とメンテナンス
前述の科学計算環境(GPU/HPC環境)の構築・運用以外に、リサーチャーたちが構築した機械学習モデルを搭載したアプリケーションを開発したり、オフィスのネットワークやインフラを整備したりと、担っている業務は多岐にわたります。

会社の中で、チームの役割を果たすために心がけていることはありますか?
「複利の利く仕事」に優先して取り組むようにしています。例えば、もし、エンジニア1人分の作業を不要にする仕組みを先に作れたら、その分、違うことに時間を割くことができるようになります。エンジニアの間では、「プログラマの三大美徳の一つは、怠惰である」という話が有名ですが、後々必要となる労力(時間)を減らすための「仕組み」を作るための努力を惜しまないような姿勢が大事だと思っています。
業務の中で大変だった・苦労したエピソードはありますか?
NABLAS社では、「新メンバーには自分の得意領域を活かした業務に取り組んでもらう」という文化があります。そこで、まず最初にできることは何だろうと考え、得意領域を活かしたオフィスインフラのミニマム化を提案しました。NABLAS社には、DGX Stationのようなパワフルな計算機や、自作のGPUサーバ群、ファイルストレージなどの機材があり、時間と共に拡張が続けられた結果、これらの機器が複雑に接続され、全体を把握するのが難しくなってきていました。また、既に不要となった機材もあるのではないかという議論もあり、インフラの整理とシンプル化が課題になっていました。
機材が複雑に接続されていて、全体像を把握するのも難しかったので、どこから着手するかも悩んだのですが、まずはオフィスのサーバーラックにある機材の中で、使用中のもの、使用していないけど電源が入っているものをひとつひとつ調査して、不要な機材、ケーブル類、サーバーを全て棚卸ししました。また、サーバーの設定内容を細かく調査し、書き出すことで、全体像が明確になってきました。その後、サーバ管理自動化のためのスクリプトを一新しつつ、不要な機材の整理などを進め、加えてよりシンプルな運用フローを設計したところ、エンジニアリングチームに報告されるインフラ周りのトラブルの数が少なくなりました。結果、トラブルシューティングに割く時間を減らすことができましたので、その分、より大事な業務に時間を割くための環境ができました。「複利の利く仕事」として、早めに取り組むことができて良かったと思っています。
この業務では、自分の持っているLinuxやネットワークプロトコルのスキルや知識をフルに活用して取り組めましたし、得意分野の業務からスタートできたので、早めに会社やチームのことを理解しながら業務に取り組めたのは良かったと思っています。また、元々のスキルに加え、新たに学ぶことも多く、スキルアップできたと実感できる、貴重な経験になったと思っています。

チームの良いところを教えてください。
チームメンバー間のコミュニケーション(雑談以外)においては、シンプルかつ要点を明確にして伝える方が多い点が良いところだと思います。自分は無駄に長いミーティングや要領を得ないコミュニケーションなどが苦手で、ストレスに感じてしまうこともあるのですが、NABLASではそのようなストレスを受けることが少なく、業務に集中して取り組む時間を多く確保できるのが良い点だと感じています。
また、英語を使った業務経験を着実に積めるのも、このチームの良さだと思います。NABLASでは、技術職に外国籍のメンバーが多く、普段から英語でのコミュニケーションが頻繁に発生します。僕は、TOEICのスコアは持っていないので、自分の英語力を客観的に評価することは難しいのですが、社内では、中学3年〜高校2年レベル英語力があれば、大体の必要なコミュニケーションは取れますし、もし英語に詰まったら、その場で助けてくれる人がいることが多いので、今までに話したい内容が伝わらずに困ったことはありません。
そのおかげで、入社後に英語を使いながら進める業務にも少しずつ慣れていくことができました。入社した時よりも随分、英会話の能力が伸びてきたな、と実感しています。このような環境は珍しいと思いますし、同時に心強いです。
今後チームとしてチャレンジしていきたいことや目標はありますか?
チームとしてどんどん自動化や効率化を進めて、自分たちが手を動かさずとも業務が回るような仕組みを作り、チームでの仕事を限りなく減らしていくことを目指しています。今の環境は、面白いプロジェクトをやってみることができる環境なので、そういう仕組みによって時間や余裕ができたら、いろんなプロジェクトにチャレンジできると思います。ですので、エンジニアリングチームは技術的に退屈しないし、常に刺激があるチームだと思います。
最後に、どんな方がこのチームに合っていると思いますか?
現在の英語力はそれほど重要じゃないので、チャレンジ精神をもってコミュニケーション力で乗り切れる方
テクノロジ、特にサーバやGPU関連の技術が好きな人や、問題解決が好きな人
成長できる環境を求めている人
こういった方は、エンジニアリングチームにとても合っていると思います。
吉開さん、インタビューありがとうございました!
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