【社員インタビュー#13】「技術を紐解き、社会に届ける」製造業の課題に向き合うPMの想いとは
- NABLAS
- 7月30日
- 読了時間: 6分

NABLASでは、現場のリアルな課題に向き合いながら、クライアントの悩みを深く理解し、AI技術による最適な解決策を一緒に考えるメンバーがいます。
今回は、もともと製造業界で半導体設計やPMをしていたという、吉田さんにインタビュー。2024年にNABLASにジョインし、今では製造業向けのAIプロジェクトで、現場のリアルな声と向き合いながら「使えるAI」の提案を行っています!
そんな吉田さんへ、普段の仕事の内容ややりがい、これから挑戦したいことをお伺いしてみました!
▼吉田さんのプロフィール
長岡技術科学大学大学院で電気電子情報工学を専攻。その後、株式会社ソシオネクストで半導体設計に携わり、PM業務やテストエンジニアとして製造業における技術とプロジェクト管理の経験を積む。ChatGPTやStable DiffusionなどAI技術の急速な進化を目の当たりにし、新しい技術を正しく使って広めていきたいという思いから2024年にNABLASへ参画。現在はR&D事業部で、製造業向けAI開発プロジェクトを担当し、クライアントの業務課題を深く理解して技術的な解決策を提案するPM兼コンサルタントとして活動している。
NABLASに入社したきっかけを教えてください。
前職に勤めていたころ、世間ではChatGPTやStable Diffusionが登場し始めていたのですが、実際に使ってみるとその技術的な進化にとても驚きました。それと同時に、今後、この技術が働き方を大きく変え、人が本当にやりたいことに時間を使える社会を実現できるものになるかもしれないと、AI技術に大きな可能性を感じました。一方で、社内や身の回りの人たちを見ると、まだまだAI技術は普及しておらず 、使い方や規制についても理解できていないために、利用が進んでいないと感じました。将来的に、自分自身も含めてAIという新しくパワフルな技術を正しく使いながら広めていきたいと思い、自分の理想とビジョンがマッチしているNABLASに入社を決めました。
主な業務内容と、直近で取り組んでいる業務について教えてください。
現在、R&D事業部でPM兼コンサルタントとして、主に製造業のクライアント向けAIモデル開発プロジェクトを担当しています。PoCフェーズから本格運用まで、クライアントの業務課題を深く理解し、現場が求める「使えるAI」の導入に向け、技術的な解決策を提案・実装する役割を担っています。直近では、複数の製造業プロジェクトにおいて、単なるPoCの技術検証だけでなく、「いかに顧客ドメインの実課題を解決するモデル開発ができるか」に特に力を入れています。前職での製造業経験を活かし、クライアントの現場の声に寄り添いながら、仮説検証を繰り返すことで、真に現場で機能するAIソリューションを構築しています。また、製造業だけでなく、フェイク検出プロジェクトにも参加し、実際にモデル検証なども自身で行いながら、技術の幅を広げています。

業務の中でどんなことにやりがいを感じますか?
最も大きなやりがいを感じるのは、プロジェクトで立てた仮説通りにモデル開発が進み、クライアントの業務改善や課題解決に繋がった瞬間です。製造業では現場ごとに複雑な要件があったり、それぞれの環境や扱うデータが特殊である場合も多く、AI導入のハードルが高い領域でもあります。そんな製造業領域で、現場が抱える複雑な課題に対し、AI技術で具体的な価値を提供できたときには大きな達成感を感じます。
また、案件の継続獲得ができた時も大きな喜びを感じます。これは単なる売上ではなく、クライアントが私たちの提供する価値を認めてくださった証拠だと考えています。一回限りの技術提供ではなく、継続的なパートナーシップを築けることで、より深い課題解決と長期的な成長支援が可能になると考えています。
業務の中で心がけていることはありますか?
最も心がけているのは、エンジニアの技術力とクライアントの期待値を適切に結びつけることです。高度な技術を持つエンジニアと、実際の業務課題を抱えるクライアントの間には、課題と提供できるソリューションに認識のギャップが発生しがちです。双方の認識がぴったり合ってこそ、現場で機能する価値の提供が可能になるので、私は両者の橋渡し役として、技術的な可能性が現場の課題解決にどう繋がるのか「翻訳」する役割を重視しています。
また、抽象的なタスクに対しても、具体的なアクションプランに落とし込むよう心がけています。AIプロジェクトは不確実性が高く、目標が曖昧になりがちですが、明確なマイルストーンと成功指標を設定することで、プロジェクト全体の方向性を保つよう努力しています。
NABLASで働くうえで魅力だと思う部分を教えてください。
一番の魅力は、それぞれの分野でエキスパートレベルの技術を持つエンジニアが集まっているハイレベルな環境だと思います。クライアントの実課題に対して、チーム全体で真摯にアプローチを考え、高いレベルの技術的解決策を提案できる体制が整っていると思います。各メンバーが独自の強みを持ちながらも、安心して業務を任せられる自立性を持っており、互いに信頼し合える関係性が築かれています。 また、成長意欲さえあれば、AI業界の先端技術や知識を積極的に吸収できる環境が整っていることも大きな魅力です。日々進化する技術トレンドをキャッチアップしながら、実際のプロジェクトで実践的に学べる機会が豊富にあります。 さらに、単なる技術提供ではなく、クライアントの課題解決と自社プロダクト開発を通じて社会に価値を提供している実感を持てることも魅力の一つだと感じています。

今後挑戦していきたいことや、取り組みたいことを教えてください。
短期的には、現在担当している各プロジェクトでしっかりと成果を上げることが最優先です。特に、PoCフェーズから本格運用へのスムーズな移行と、クライアントの期待を上回る価値提供の実現に注力したいと考えています。
中長期的には、これまでの個別プロジェクトで蓄積した知見を集約し、より大きな視点で自社プロダクト開発に挑戦したいと考えています。例えば、製造業向けAIソリューションの標準化や、業界横断的に活用できるAIツールの開発など、スケールの大きな価値創出に取り組みたいです。また、PMやPdM(Product Manager)、ディレクション業務の領域でも更なるスキルアップを図り、技術と事業戦略を結びつける役割を担えるよう成長していきたいと考えています。
今度どんな人と一緒に働きたいですか?
多国籍のエンジニアや様々なバックグラウンドを持つメンバーが集まる環境で、それぞれの意見を尊重し合い、建設的なコミュニケーションが取れる人と働けると、よりプロジェクトの提供価値が大きくなると考えています。また、限りのあるリソースの中で、最大限の提供価値をするために、抽象的なタスクに対しても自身の考えを持って自立して業務をこなせる人や、継続的な成長意欲を持つ人と働けると、お互いがより良い影響を与えながら、会社としても成長できるのではないかと考えています。
吉田さん、インタビューありがとうございました!